No.163 豊原時秋と源義光 |
金米糖(こんぺいとう) 諸掛物 菓子粉 製造卸 |
香川県高松市桶屋町 伊吹 安太郎 掛物部 同 県同 市百間町 東中ノ丁 伊吹支店 製粉部 |
右上に「源 義光(みなもとのよしみつ)足柄山(あしがらやま)の絶頂(ぜっちょう)にて豊原 時秋(とよはらときあき)に秘曲(ひきょく)を綬(さず)く」とある。 源 義光は平安時代中期の武将。頼義の三男。新羅明神(しんらみょうじん)の社前で元服し新羅三郎ともいう。知謀に富み射術をよくし,笙(しょう)に長じた。1087年(寛治1年8月)いわゆる<後三年の役>における兄義家の苦戦を聞き、官職を辞してはせ参じた話は有名である。 なお義光は音律を好み、笙の師豊原 時忠より名器交丸を授けられたが、陸奥におもむくにさいし、名器の失われるのを配慮して、逢坂(おうさか)の関 で時忠に返還したとか、同じく陸奥に下るとき足柄山で笙の秘曲を時忠の甥時秋に授けたなどの伝説がある。(広辞苑 世界百科事典 平凡社) |