No.191 鬼一方方眼三略巻(菊畑)

(キイチホウゲン サンリャクノマキ)

 

 

萬金丹 ◎かんりう圓 ◎むしおさへ蒼龍丸 ◎セメン圓 ◎熊膽 ◎健胃 強壮 胃散 ◎血の道のぼせ引さげ トリモト丸 ◎風熱さまし 熱丸 ◎テリアカ ◎快感 ◎外用 ドクトル膏

あさま 朝比奈 源吉 薬房

源 義経の牛若丸時代を中心に、弁慶のおい立ち、鬼一法眼、一条大蔵卿などをおりこんだもの。

三段目<菊畑>の鬼一法眼の条で、幼時に別れた弟の鬼三太(きさんだ)とその主人の牛若丸が、変名して奴(やっこ)となって鬼一の館に入りこみ、鬼一の本心をさぐり、かつ兵法の秘事三略巻をねらう。平家に仕えているが、心は源氏に通う鬼一は、2人の素性(すじょう)を見抜き、牛若に恋する娘の皆鶴姫に、虎の巻を与えて夫婦とさせ自害する。(世界大百科事典 平凡社)

引札の図柄は、中央上に鬼一法眼が兵法の秘事三略巻を持っている。下は娘皆鶴姫と源義経である。右の花は菊である。