No.79 歌舞伎河熊帳場

壇の浦兜軍記阿古屋の琴責め

 

 

麻裏並に八ツ折 仕入卸商

丸亀市富屋町 大濱屋事 辻常治

阿古屋は平景清の情人(遊女)。景清の行方を堀川御所で畠山重忠 岩永左衛門が阿古屋を琴責(ことぜめ)で詮議している場面。阿古屋が見事に琴を弾いている様子、またそれを詮議している両人の真剣に耳をそばだてて聞いている様子が見事に描かれている。

なお右上の短冊には、「初春や 阿古屋 ここやで よき琴を きく」 と書いてある。