No.161「美人と福助」


桐かもじ 志や熊(しゃぐま)並びにまげ類製造

高松市福田町北ノ丁 販売商 大川亀吉

明治35年7月10日印刷 同年8月30日発行 印刷兼発行者

大阪市東区備後町3丁目27番屋敷 平民 古島竹次郎

大川亀吉氏のひ孫にあたる大川恵司氏が現在は、高松市鍛冶屋町にてケイズ・ギャラリ−を開設している。

中央の女性の髪型は、丸髷である。背景は織物の製造工程である。右上から蚕の繭を集め、糸を紡ぎ、糸を染め、糸を織り、反物に仕上げている。その下に福助がおじぎをしている。

福助は、幸福招来の縁起人形である。背が低く、頭が異常に大きい男性人形、ちょんまげに結い、「かみしも」を付けて正座する福の神である。

桐かもじ、しゃぐま共に現代風に言えば、ア−トネィ−チャ−である。かもじの結び目を桐の木を使っているのが桐かもじである。しゃぐまの毛は荒く、熊の毛を使っていた。