No.45 母と子供二人

 

萬八百物海産、青物(野菜)商、四條(現満濃町)三木商店

電車が日本に初めて登場したのは、1890年(明治23年)、上野公園で開催された第三回内国勧業博覧会でアメリカ製の電車が走った。
自転車は1885年(明治18年)、自動車は1898年(明治31年)、飛行機は1910年(明治43年)と日本に次々と登場し、西洋の先進技術を貪欲に吸収、文明開化が急速に進展していることが伺える。
少女の被布(ヒフ、着物の上に羽織る衣服、江戸末期より俳人、茶人が着用したが、後に婦人子供の外出用、次いで洋風を加味して東(アヅマ)コ−トに変わった。)、少女の髪型、赤ん坊の頭巾(ズキン)、乗降客の洋服等、服装の変化も伺える。
山の麓の駅舎も白い洋館である。