No.171 えびすとそろばん

 

 

諸紙並びに原料商

伊豫国三島町 徳永 浅次

えびすが筆を口にくわえ、そろばんをはじいている。顎に髭を生やし、いかにも商人らしい顔つきをしている。背後に「入増盛算」(入、増、盛、いずれも商売繁昌に繋がる言葉としてめでたい用語。イリマスセイザンと読むものと思われる。足し算、掛け算と同じ言い方。その内容は、嘘八百夜亦とか成就五石、夜船は三十石、大船は千石、勧業債券当たりくじは千亦等とある。)

明治42年8月30日発行 版元 古島 徳次郎(竹次郎の息子)