No.68 郵便物早見表 大黒の郵便夫とえびす

 

 

和洋瓦太物(ふともの)商 (太物商とは、呉服商のことである。)

綾歌郡陶村(現、綾南町陶) 本家マトバ店

大黒さんの郵便夫が配達先のご主人であるえびすに郵便物を渡して、次の配達先へと向かっている。帽子、衣服等は洋風化されているが、足元を見ると、まだわらじを履いている。

下地のはがきは注文はがきとなっている。

小包郵便、同一郵便区間内4百目迄5銭、同一郵便区域外2百目迄10銭、4百目迄15銭、内地台湾間2百目迄30銭、4百目迄35銭とある。

自転車に乗っている男性は、頭から足元まで完全に洋風化されている。画の中に松竹梅、鯛、日の丸の旗と、いかにも正月のめでたい図柄である。

郵便は、明治4年3月1日、東京−大阪間で開始された。この引札は、料金表から明治後期(33.10.1〜40.4.9)のものと思われる。